「まるで人間のペニスのような見た目をした植物」を摘む動画を撮影した女性たちに対し、カンボジア環境省が「希少な植物だから二度と摘まないで」とFacebookで訴えました。
ペニスのような植物は実は貴重植物
2022年5月11日、カンボジア環境省は動画のスクリーンショットと思われる複数枚の画像をFacebookに投稿しました。画像には女性が固く反り立ったペニスのような植物を手に持っている様子が写っております。カンボジアの環境省は「彼女たちの行為は間違っています。今後二度としないでください！私たちの自然を愛することは感謝しますが、決して自然を無駄にはしないでください！」という声明を添えています。
何本もの「ペニスみたいな植物」を手に持っている女性。
女性たちがペニスみたいな植物を摘もうと集まる様子。
ペニス植物はどんな希少な植物
カンボジア環境省が訴えるには、この植物は食虫植物の一種です。
食虫植物（しょくちゅうしょくぶつ）とは、植物でありながら昆虫を食べる習性を持っています。被子植物門に属する植物の総称です。食肉植物、肉食植物と言われる場合もあり「虫を食べる植物」ではあるが、虫だけを食べてエネルギーを得ているのではなく、基本的には光合成能力があり、自ら栄養分を合成して生育する能力がある。生育する土壌から必要な栄養素が得られにくいなど問題がある場合でも昆虫から得られる栄養素が補充できます。
この食虫植物の種別としては「Nepenthes holdenii(N. holdenii)」というカンボジア固有の食虫植物か、または科学系メディアのLive Scienceによると、「Nepenthes bokorensis(N. Bokorensis)」という別のカンボジア固有の食虫植物だとのこと。
2つの植物は外観が似ている上に生息域が近いことから混同されやすいが、「N. holdenii」の方は希少性が高く、生息域は限定されているようです。「N. holdenii」はカルダモン山脈にある複数の秘密の場所のみで育っています。一方で「N. bokorensis」は、近年大規模な開発が進められており、はるかにアクセスしやすいPhnom Bokorに生息しています」と述べています。
なお、カンボジア環境省が「ペニスみたいな植物を摘まないで」という声明を発したのは今回が初めてではなく、2021年7月にもN. holdeniiやN. bokorensisを摘まないようにとの声明を出しています。
N. holdeniiとN. bokorensisは獲物を引き寄せるために甘い匂いを発するウツボカズラの一種であり、生きた昆虫を捕食することによって、栄養の少ない土壌でも生き残ることができます。植物イラストレーターのFrançois Mey氏によると、N. bokorensisの筒の中はキャンディーのように甘い香りがするとのこと。
Mey氏は、確かにN. bokorensisのペニスのような外観は見ていて楽しいと認めつつも、摘んでしまうと希少な固有種が危険にさらされると指摘。「植物と一緒にポーズを撮ったり自撮りしたりと、面白がって興味を持ってくれるだけならいいのです。ただ、植物を弱らせてしまうので筒を摘まないでください。植物はエサをとるために筒を必要としているのです」と述べました。
参考：「固く元気なペニスみたいな植物」カンボジア政府
参考：Government warns women to stop playing with phallic-shaped ‘penis’ flowers in Cambodia – Buy, Sell or Upload Video Content with Newsflare
（url:https://www.newsflare.com/video/493741/government-warns-women-to-stop-playing-with-phallic-shaped-penis-flowers-in-cambodia）
មន្ត្រីជាន់ខ្ពស់ក្រសួងបរិស្ថានអំពាវនាវដល់ភ្ញៀវទេសចរចូលរួមថែរក្សាជីវៈចម្រុះនានានិងកុំបេះប្រភេទផ្ការុក្ខជាតិព្រៃដែលកំពុងរងគ្រោះដើម្បីរក្សាពូជឱ្យគង់វង្សនិងថែរក្សាសោភ័ណភាពរមណីយដ្ឋាន | ក្រសួងបរិស្ថាន
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