緊急避妊薬が薬局で購入できるようになる(処方箋不要、2023年夏から試験運用)

エンタメ

厚生労働省は6月26日、ゴムの使用をしない性交直後で膣内で射精をしても薬で避妊ができる「緊急避妊薬(アフターピル)」について薬局で購入ができるようになる。
これは、まずは試験的な導入で一定の要件を満たす薬局では処方箋が無くても購入ができるようになる。

コンドームより高い避妊率ともいわれ、1錠で72時間を目安として高い避妊効果を持続するという事からも、危ない利用をされないようにしてほしいです。

緊急避妊薬(アフターピル)の試験的な導入のあらまし

緊急避妊薬(アフターピル)

試験運用は調査研究として2024年年3月まで実施、地域の偏りがないように全都道府県で選定する。同日の検討会議で「課題に対応した上で早期の(正式な)市販化が望まれる」と促した。

 現在は医師の処方箋がある場合に購入が可能だが、避妊失敗や性暴力などによる望まない妊娠を防ぐため「全面的な市販化を早急に実現してほしい」という要望が出ていた。

正式な市販化には他に薬事承認の手続きが必要。

試験運用販売の要件は4つ

試験運用する薬局の要件は原則、
①研修を受けた薬剤師が販売する
②夜間や土日祝日の対応が可能
③近くの産婦人科などと連携できる
④個室があるなどプライバシーが確保できる

の4つであり、18歳未満にも販売する方向で検討している。

緊急避妊薬の成分はレボノルゲストレル。性交後72時間以内に飲んで妊娠を高確率で回避する。性行為の服用が早ければ早いほど避妊率が高くなる。

緊急避妊薬の成分はレボノルゲストレル

緊急避妊薬の成分はレボノルゲストレル

レボノルゲストレルの主な効果は、排卵の抑制と子宮内膜の増殖防止です。

排卵の抑制により、受精卵の形成を防ぎ、妊娠を回避します。また、受精卵が着床するために必要な子宮内膜の増殖を防止することで、着床が困難になります。

レボノルゲストレルは性交後72時間以内に服用することで最大の効果を発揮します。

服用後5日~7日間は避妊効果が続き、その間は排卵が抑制されています。

△24時間以内の服用の避妊率:95%
△48時間以内の避妊率:85%
△72時間以内の避妊率:58%

レボノルゲストレルの副作用

レボノルゲストレルの副作用

レボノルゲストレルの副作用は比較的軽度であり、吐き気や嘔吐、下腹部痛、頭痛、倦怠感などが報告されています。これらの副作用は通常、服用後数日から数週間で自然に収まります。

また、レボノルゲストレルを服用した後に予定外の出血や不正出血が起こる場合もあります。もし出血の状態が不明な場合は、産婦人科医に相談することをおすすめします。

吐き気や嘔吐を起こしやすい方は、服用後2時間以内に嘔吐してしまうと、成分が吸収されない可能性があるため、再度1錠服用する必要があります。

また、アフターピルの服用で嘔吐した経験がある方は、あらかじめ2回分を処方してもらうことで安心感を得ることができます。

レボノルゲストレルの使用方法

レボノルゲストレルの使用方法

レボノルゲストレルは性交後72時間以内に1回経口投与することで効果が得られます。できる限り速やかに服用するよう指導されることが重要です。

レボノルゲストレルは処方箋医薬品であり、医師の指導のもとで使用する必要があります。適切な用法と用量に従って服用することで、最大の効果が期待できます。

レボノルゲストレルの避妊効果

レボノルゲストレルの避妊効果は非常に高く、性交後72時間以内の服用で98%の避妊率が報告されています。ただし、100%の避妊効果を保証するものではないため、避妊に失敗しないための正確な避妊方法の使用が重要です。

レボノルゲストレルの費用と入手方法

費用と入手方法

レボノルゲストレルは現在は処方箋が必要、つまり医師の診察を受けなければ購入ができません。
この緊急避妊薬は高い効果で避妊ができる事は、「効果が高い」つまり体への影響が小さくはないという医薬品であり、医師の指導のもとで処方されるべきだとされてきました。
しかしながら世界を見渡せば、稀に起きる小さな副作用よりも、中には被害者でもあり急ぎで避妊が必要な女性を優先され手軽に入手ができています。

この緊急避妊薬(アフターピル)は、まだまだ認知度が低く、通販で海外経由で入手もできるのですが、このような入手経路を知らない人が大半ではないでしょうか。

海外では薬局にて手軽にできる薬を海外通販で入手ができるので、積極的に海外通販を利用すれば問題がありませんが、それでも、日本では女性の避妊に対する意識が低く、厳しい規制が存在している背景には何か利権や悪意を感じる私だけでしょうか。

レボノルゲストレルは安全で効果的な緊急避妊薬であり、女性は様々な選択肢を適切に選択できるべく、情報提供が行われる必要があるのではないでしょうか。

まとめ

今回の緊急避妊薬(アフターピル)の市販化は試験的な導入であるのも、日本は世界的にも遅れている女性の性の避妊方法の選択肢の開放でもあるのでしょう。

実情としては薬局で市販化をせずとも、海外からの個人輸入で安価に入手ができているので、知識のある人にとっては、どちらでも良いニュースかもしれません。

病院処方ですと費用は2,3万円であり海外通販のアフターピルですと2,000円以下からでありながら、市販化がされても面倒な条件がつけられるなどと、市販価格が高額になる事も予想できます。

厚労省:緊急避妊に関わる取組について
参考:緊急避妊薬とは(あすか製薬)
東京都福祉保健局:緊急避妊について

コメント