香港では2月23日からネット予約を開始し、2月26日(金)から「中国のシノバック社」のワクチン接種が開始されています。
3月8日現在では10万3,000人が初回ワクチンを受けています。
今回、3人の死亡ケースによりワクチンの接種を控える方が続出しているようです。
■ワクチン接種後に死亡、香港で3人目
香港では2月26日から中国製の「シノバック社」のコロナワクチンの接種が開始されています。
①2月28日(日)に「中国シノバック社」のワクチンを接種した63歳男性が2日後に死亡しまいた。
28日に急性呼吸困難を発病し病院で死亡。ワクチン接種が死亡原因と関係があるか調査中。(同男性は深刻な冠状動脈性心臓病を患っており、それが急性心筋梗塞と肺水腫を引き起こし、死亡前に呼吸不全を引き起こした。)
②3月2日(火)に「中国シノバック社」のワクチンを接種した55歳女性が3月6日(土)の朝に死亡したことを発表しました。
香港政府から「死亡した女性は高血圧、高コレステロールであった」と発表。
③3月8日(月)には71歳男性が同ワクチン接種後、4日間の違和感でこん睡状態後に死亡者し、3人目となりました。
他にも3月1日(月)にワクチン接種をした80歳男性と、3月6日(土)にワクチン接種をした72歳女性がICU(集中治療室)に運ばれているほか、3月7日(日)にワクチン接種をした66歳女性と45歳女性が体調不良で病院に運ばれています。
現在、ワクチン接種の予約者数が減少していることについて、食物及衛生局のソフィア・チャン局長は「ワクチンの新規予約者数が少し減っている。市民が状況をもう少し知りたがっているのは理解できる。重度の慢性疾患がある人は、理解を深めるためワクチン予約の前に医師に相談するのがよい」と話しています。
患者団体の「香港病人政策連線」のアレックス・ラム会長はRTHKの番組City Forum(城市論壇)で「市民がワクチン接種について理解を深められるよう明確な情報が与えられるべきだ。ワクチン接種するかどうか最終的に判断するのは市民自身だ」と話しました。現時点で、シノバックのワクチン接種者数は約92,000人となっています。
日本では17日よりファイザー社製のワクチンの接種が始まったが、
香港で提供されるワクチンは、以下の3種類
・中国/北京に本社を置く「科興控股生物技術(Sinovac Biotech/シノバック・バイオテック」」が開発した「克爾来福(CoronaVac)」
・中国/上海の復星医薬(Fosun Pharma)とドイツのビオンテックが共同開発した「復必泰(Comirnaty)」
・イギリスのアストラゼネカとオックスフォードが開発したワクチン。
< 香港の新型コロナウイルスの感染状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は金曜11人、土曜8人、日曜16人、感染者合計は11,091人、退院者合計は10,629人、死者合計は202人となっています。
優先的に接種されるのは、
1.医療従事者、新型コロナ対策業務従事者
2.60歳以上(70歳以上老人に同行する介護従事者は2人まで一緒に接種可能)
3.老人ホーム・障がい者ケアホームの入居者とスタッフ
4.公共サービスの維持に必要な公務員(環境衛生関係者、ゴミなどを処理する人、街頭の清掃員、市民との接触が多い人、規律部隊、郵便局の窓口で働く人など)
5.境界をまたぐ運送業者、出入境関係者(トラックドライバー、飛行機などの乗組員、空港ターミナルの職員など5つのグループ。
ちなみに日本では米国の「中国シノバック社」のワクチンの摂取はありません。
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