Facebookにあなたのプライバシーが除かれている

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Facebookが「同傘下のInstagramにアップされた写真から無許可で生体認証データを収集している」として訴えられる。
*まず、InstagramがFacebookの子会社です。

近年では手軽に情報発信ができSNS等は友人とのコミュニケーションツールにはかかせない。
友人や家族との日常を気軽にネット上に配信され、かなり広範囲の人たちが見てくれることに喜びを感じる人もいるでしょう。
ですが、その配信した情報が何らかの怪しい目的で利用されているとしたら、いかがでしょうか?

これは、Facebookが「Instagramでユーザーの生体認証データを無許可で収集した」として訴えられています。

参考:Facebook’s Instagram Targeted in New Lawsuit Over Biometrics – Bloomberg

URL:https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-08-12/facebook-s-instagram-targeted-in-new-lawsuit-over-biometrics

参考:Facebook sued for allegedly harvesting biometric data via Instagram | Appleinsider

URL:https://appleinsider.com/articles/20/08/12/facebook-sued-for-allegedly-harvesting-biometric-data-via-instagram

Facebookはユーザーデータの取り扱いに関連して多くの懸念を持たれており、これまでにも多くの訴訟を起こされています。

2020年6月にはドイツ連邦裁判所が、Facebookは市場の独占的地位を悪用し、同意なしにユーザーのデータを収集しているとして、「Facebookはドイツ連邦カルテル庁によって課されたデータ収集制限に従うべき」との判決を下しました

また、2020年7月には「Facebookユーザーに提供された写真のタグ付けツールを介して、Facebookが違法にユーザーの生体認証データを収集・保存した」との訴訟について、6億5000万ドル(約690億円)の和解金を支払うことを提案しています。

参考:Facebook raises settlement to $650 million in facial recognition lawsuit – Reuters

URL:https://www.reuters.com/article/us-facebook-privacy-lawsuit/facebook-raises-settlement-to-650-million-in-facial-recognition-lawsuit-idUSKCN24W313

2020年8月10日にカリフォルニア州レッドウッドシティの裁判所に提起された新たな訴訟では、「Facebookは1億人を超えるInstagramユーザーから生体認証データを同意なしに収集・保存して利益を上げた」として非難されました。

FacebookがInstagramユーザーから収集したとされる生体認証データは、顔認識技術に関わるものだったと原告は主張しているとのこと。

Facebookでは顔認識技術を利用してユーザーの顔写真を分析し、テンプレートと呼ばれる固有の番号を生成し、コンテンツ中からユーザーの顔を見つけ出して認識しています。訴状では、これと同様の技術がInstagramでも使われており、ユーザーの同意なしで生体認証データが収集されていただけでなく、写真に写っているInstagramアカウントを持っていないユーザーからもデータを収集していたと述べられています。

「一度FacebookがInstagramユーザーの保護された生体認証データを取得すると、Facebookアプリを含む全ての製品にわたって顔認識技術を強化するために使用され、さまざまなエンティティ間で情報が共有されます」と原告は主張しました。

Facebookの広報担当者であるStephanie Otway氏は今回の訴訟について、「この訴訟には根拠がありません。Instagramは顔認識技術を使用していません」と反論しています。なお、Instagramのデータに関するポリシーには、「顔認識技術をInstagramに導入する場合、弊社はその旨を事前に利用者へ通知し、弊社がこの技術を利用者のために使用するかどうかを、利用者自身が決定できるようにします」と記されています。

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