男性を「ハゲ」と呼ぶことは名誉棄損やパワハラではなく「セクハラ」として裁判所が判決

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男性の薄毛を侮辱するのは、性別に関連するハラスメントにあたると認めた英国雇用審判所の判断が英メディアで「『ハゲ』呼ばわりはセクハラ」と報じられ、話題になっている。

デブやハゲで人をからかうのは実際に太っている人や髪の毛がない人に対しては事実を述べているので、名誉棄損に当たらないのが一般的な法的見解で、程度の差はあれ侮辱罪などで訴えることが可能かもしれません。これが世界的にはどのような法的解釈があるのか分かりませんが、イギリスの雇用裁判所が、「男性を『ハゲ』と呼ぶことはセクシャルハラスメントに分類される可能性がある」という判決を下しました。

男性を「ハゲ」と呼ぶのはセクハラ?

このイギリスの裁判所の判決として、審判員たちは「ハゲ」に対する以下の見解を示した。

・「ハゲ」は一般的に女性より男性に圧倒的に多くみれる。
・「男性の特徴」としての「ハゲ」は男性(セクシャル)への侮辱な言葉である。

イギリスの裁判所は、1995年の事件に基づいて、「男性をハゲ」と呼ぶことと「女性の胸の大きさ」についてコメントすることを比較しました。

ハゲは侮辱なのかハラスメントなのか?

審判員たちは審理の中で「はげの嫌なやつ」という言葉が単なる侮辱なのか、ハラスメントにあたるのかを検討した。

この言葉の「はげ」という部分に傷ついたフィン氏は、セクハラなどの被害で会社を雇用審判所に訴えた。「私たちの判断では、この工場では労働者の言葉づかいが当たり前ではありましたが、キング氏は原告の容姿について個人的な発言を行い、一線を越えました」と述べています。

最終的に裁判所の判事たちは、被告への「ハゲ XXXX」という暴言が原告の尊厳に対する侵害であり、原告にとって威圧的な環境を作り出すために発言されたものでる。そして、「女性も無頭髪の状態になる」という点を認める一方で、「髪がない/薄いことは、女性より男性に多い。そのため、我々は本件は本質的に性別に関連づけられている(セクシャルハラスメント)」判断しました。

ハゲと罵られたフィン氏は勝訴となり、金額はまだ決まっていないが元職場から慰謝料が支払われる予定である。

(参考:)Microsoft Word – 1803764-2021 RJR.docx – Mr_A_Finn_v_The_British_Bung_Manufacturing_Company_Ltd_-Reserved_1803764.2021.pdf
(URL:https://assets.publishing.service.gov.uk/media/627a4d19d3bf7f1c38d58caa/Mr_A_Finn_v_The_British_Bung_Manufacturing_Company_Ltd_-Reserved_1803764.2021.pdf

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