「バイアグラ3万5000錠と男性器用インプラント60個を公費」で買ったとして非難の的

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ブラジル軍で公費の不正利用が注目されている。内容として、起不全治療薬「バイアグラ」としても用いられることが多い「シルデナフィル」の錠剤や、ペニスに埋め込むインプラントを公費で買い込んでいたとの疑惑が報じられています。

軍隊でバイアグラを何に使う?

ブラジルの下院議員であるエリアス・バス氏はブラジル軍の公費の不正利用として以下を報告した。
・2022年4月11日に「シルデナフィル」25mg錠と50mg錠を合計3万5320錠購入
 *2020年以降8回実施された軍の入札では、海軍にシルデナフィル2万8320錠、陸軍に5000錠、空軍に2000錠が納入されていた。


・3つの異なる軍病院が5万レアル~6万レアル(約133万円から約160万円)する「膨張式のシリコン製ペニス用インプラント」を合計60個購入。

ED治療薬インプラント

報告では国防総省に対し購入目的の説明を要求「ボルソナロ政権がなぜバイアグラを買うために公費を使い、しかも大量購入しているのかには理解しがたいものがあります。全国の医療機関では、インスリンなどの慢性疾患の患者に提供する医薬品がしばしば不足しているのに、軍隊には何千錠ものバイアグラが納められています。ブラジル社会には、これについての説明を受ける権利があるでしょう」と述べて非難しました。

軍には勃起不全の軍人が多い?

これに対し、海軍と空軍は「肺動脈性肺高血圧症の治療薬として購入したものです」と反論しました。
バイアグラなどのED治療薬は、元々が高血圧症の患者向けの薬として開発がされているので、利用目的が違うと言いたいのでしょう。

また、60個購入されたというインプラントについても、3つしか購入していないとしています。

しかし、ブラジル呼吸生理学学会で呼吸器科コーディネーターを務めているベロニカ・アマド氏は、「シルデナフィルは、肺動脈性肺高血圧症の治療としては20mg単位で、8時間ごとに20mgから最大で80mg処方されます。1錠あたりが25mgというのは通常とは異なる投与量サイズですので、推奨される投与量を上回るかまたは下回っています。」と述べて、呼吸器疾患の治療に用いる分量としては不自然であるとの見方を示しました。
また、肺動脈性肺高血圧症が女性に多く、男性では比較的まれなことも指摘されています。

この疑惑について、インターネット上からは政権に対する怒りの声が上がりました。ブラジルの下院議員のVivi Reis氏はTwitterに、「バイアグラにハゲ薬と来て、今度はペニスのインプラント。誰がどんな性生活を送ろうとも自由ですが、そのために公金を使うのは犯罪です。私たちは、ボルソナロがブラジルを乱交会場にすることを許しません」と投稿しています。

勃起不全の原因の1つにストレス性

軍隊生活の中でストレスなどの原因で勃起不全となる事もあるので、もしかしたら公費でED治療薬を購入するのもある程度は許されるのかもしれません。

実際、規律が厳しい軍隊生活特有の福利厚生の一環としてバイアグラが配られていたのでしたら、個人的には許してあげたいとは思います。

特に女性には理解されないかとは思いますが政府と軍隊との関係について不満が出ているようで、ブラジルの風刺サイトなどでは、以下のようにボルソナロ政権と軍との密接な関係をからかう書き込みもあったとのことです。
・「この薬は、軍が民主主義をさらに激しく侵すためのものでしょう」
・「ボルソナロに対する軍の支持率が盛り上がっているのは、これが理由だったわけですね」

おそらく、たまたま発見された不祥事でしょうし、分かりにくい公費の使用というのはもっとたくさん有るんでしょうね。

ブラジルではSNSなのが規制されてないんですね。

参考サイト:

ブラジル軍(wikipedia)

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