人工甘味料の「アスパルテーム」について、発がん性の可能性があると報告があった。
世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)は7月14日、ダイエットコーラなど食べても太らないとする甘味料について警笛を鳴らした。特に肝臓がんを引き起こす可能性について懸念を示した。
アスパルテームとは?

アスパルテームは、アメリカの製薬会社サール社によって発見され、日本の味の素が製造法を開発しました。甘みは砂糖の180~200倍、カロリーは20分の1です。
アスパルテームは、多くの飲料や菓子、パン、健康食品などに使用されています。特に、カロリーを抑えた商品に多く利用されています。
今回の報告では、アスパルテームは、IARCの分類で4段階ある発がん性の可能性のうち、下から2番目の「2B」に指定された。ガソリンを使用したエンジンの排ガスや、鉛などと同じレベル。発がん性の可能性が最も高い「1」にはたばこやアルコール、紫外線などが含まれている。
大量摂取をしてなければ問題はないとみている
WHOと国連食糧農業機関(FAO)の合同食品添加物専門家会議(JECFA)は、アスパルテームの1日当たりの許容摂取量として、体重1キロあたり40ミリグラムとしている。体重70キロの人を例にすると、アスパルテーム入りの炭酸飲料では9〜14缶に相当するという。
このためWHOは大半の人にとって直ちに危険性はないとみており、さらなる研究が必要としている。一方、日常的に大量摂取している人には、摂取量を減らすよう推奨している。
ダイエット効果が無い事にも触れている
WHOは5月に、アスパルテームなどの人工甘味料は、体脂肪減少など長期的な体重管理には寄与しないとして、ダイエット目的での摂取を推奨しないとの指針を公表していた。
アスパルテームは1980年代から各国で食品添加物として認可され、広く使用されてきた。砂糖に似た甘さで、少量で甘みを出すことができるため、幅広い食品や飲料に使用されてきた。日本政府によると、国内では当時の厚生省が安全性を評価した上で、83年に食品衛生法に基づき食品添加物に指定し、使用を認めている。
アスパルテームの疑惑

アスパルテームには、今回の報告だけでなく、これまでも多くの健康への悪影響が指摘されております。
特に海外では多くの人々がその安全性について疑問を持たれていたようですが、これまでも日本ではあまり大きく取り出されることが無かったようです。
大きなスポンサーの一つだから仕方がないのか。
脳神経異常
アスパルテームをマウスに投与した実験により、脳神経異常が確認されています。また、脳下垂体ホルモンの神経系統に異常があることも報告されています。
発ガン性
アスパルテームは、IARC(国際がん研究機関)によってグループ2B(ヒトに対して発がん性がある可能性がある)に分類されています。複数の研究者が、アスパルテームと人間の脳腫瘍との間に関係があると指摘しています。
内蔵異常
アスパルテームの摂取により、肝臓、心臓、胃、副腎などの内臓に異常が生じることが報告されています。
脳障害児
妊婦がアスパルテームを摂取すると、脳障害児が生まれる可能性があるとされています。
アスパルテームの承認に関する疑惑
アスパルテームが食品添加物として承認された背景には、批判的な意見も存在しています。
企業と研究者の癒着
アスパルテームをつくっている企業から研究費をもらった論文には、「脳腫瘍などの有害性」の指摘はゼロで、「安全である」の結論が多かったことが指摘されています。
承認に関する疑惑

アスパルテームの承認に関しては、一部の研究者から批判的な意見が出されています。アスパルテームを承認したFDA(アメリカ食品医薬品局)の長官が、辞任後にアスパルテームを販売する企業に就職したことが指摘されています。「安全であると」結論した7つの研究のうち6つはFDAによって行われたものでした。これらの実験に関わったFDAの職員の多くは、その後アスパルテーム製造企業に職を得ています。これを、政治と企業の「癒着」「天下り」と言わずして何というのでしょう。
アスパルテームの安全性について

アスパルテームに関する疑惑は多くありますが、科学的な見地から見ると、現在のところ、安全性に問題があるとは言い切れません。
摂取量による安全性
韓国の食品医薬品安全処によると、韓国人のアスパルテームの摂取量は、体重1キロ当たり40ミリグラム以下であり、ADI(人が一生にわたり毎日摂取しても有害ではないとされる体重1キロ当たりの1日の摂取量)を超えることは難しいとされています。
独立研究機関の調査結果
独立研究機関の調査によると、アスパルテームによる健康被害は、摂取量に比例するため、適正な量で摂取すれば、健康被害は起こらないとされています。
まとめ
現状では、アスパルテームが健康への悪影響が指摘されておりますが、適量であれば問題ないとの見解もあるようです。ですが、多くの人々がその安全性について疑問を持っています。
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