「きまぐれオレンジ☆ロード」まつもと泉さん死去「脳脊髄液減少症」患っていた

きまぐれオレンジ☆ロード エンタメ

 1980年代に「週刊少年ジャンプ」に連載された人気マンガ「きまぐれオレンジ☆ロード」などを手がけた漫画家・まつもと泉さんが10月6日に亡くなっていたことが13日、分かった。61歳。公式サイト「WAVE STUDIO」が明かした。

まつもと泉の作品を愛してくださいました方々に心より御礼を

 同サイトは「まつもと泉についてWAVE STUDIOから皆さまへのご報告」と題して文書を公開。「まつもと泉は今月6日午前0時過ぎに、かねてより入院療養中の病院にて永眠いたしました。これまで公私に亘ってお付き合いをいただきました方々、そして作品を愛してくださいました方々に心より御礼を申し上げます」と伝えた。

 文書によると、まつもとさんは近年、「脳脊髄液減少症」を患っていた。脳と脊髄の周りを満たす髄液が少なくなることにより、頭痛、めまい、首の痛み、耳鳴り、視力低下、全身倦怠(けんたい)感など「不定愁訴」と言われるさまざまな症状を伴う病気だった。

 仕事復帰への意欲に燃えて闘病を続けていたが、数年前に心臓の手術も受けており、「残念ながら身体が保たなかったようです」とした。医師からは「苦しむことなく睡眠中にそのまま安らかに旅立った」と伝えられたという。すでに近親者のみで葬儀は済ませており、「お供えやご香典はご辞退いただきたくお願い申し上げます」と報告した。

 まつもとさんは昨年11月の同サイトで「脊柱管狭窄(きょうさく)症」を患っていることも自ら報告していた。この時点で「数年前から両足がしびれる様になり、そのしびれの強さで寝るのもままならなくなってきた」と明かしており、睡眠導入剤を使って眠るような状態だった。

 まつもとさんは1958年生まれ。1982年「ミルク☆レポート」でデビュー。代表作の「きまぐれオレンジ☆ロード」はアニメ化もされた。



あらすじ(きまぐれ オレンジ☆ロード)

超能力を持つ家族の春日家

長男の恭介は家族の超能力が露見するたびに引っ越しを繰り返す。

7度目に引っ越した町で、赤い麦わら帽子(バブル期は何故か大きな麦わら帽子が流行)を被った可愛い女の子・鮎川まどかと出逢う。

そして一目惚れしてしまう恭介。

しかし、学校いちの不良少女まどかは、そっけなくあしらう。

そんな恭介に不良少女仲間の檜山ひかるが一目惚れ。

なんとも奇妙な三角関係が展開する。

最終回

夜のディスコ(クラブじゃないよ)でまどかを見つけた恭介。

三角関係になる原因を作った優柔不断さを詫びる。

しかし、まどかは恭介を途中でさえぎりアメリカに留学すると言った。

恭介とひかるのどちらも傷つけたくない、まどかは答えを出せずに、逃げることを選んだ。

まどかはいつか自分の気持ちを素直に言えるようになったら

帰って来るかも知れないと語る。

恭介はそんなまどかに、いつまでも待っていると応えた。

まどかが旅立つ日、見送りにきたひかるに

恭介は土下座をし謝罪する。

まなみたちから赤い麦わら帽子の真相を聞いたひかるは恭介のほほをひっぱたく。

それがけじめだ。

そしてまどかに自分や恭介のために早く帰ってきてほしいと言って、赤い麦わら帽子を渡し抱き合って涙を流した。

まどかを乗せた飛行機を見ながら、ひかるは「まだみんな片思いなんですね」。

恭介はまどかの気持ちを聞いていない。

恭介は大学に進学し

いつもの石段を駆け上がる。

そこに、まどかが立っていた。

赤い麦わら帽子を被り笑っている。

恭介はまだ聞いていなかった答えを訊ねる。

まどかは「Like! 限りなくLoveに近い…ね!」

そして恭介とまどかは唇を重ねる。
夢のような80’s

このときめきは…忘れない

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